「マーケティング5.0の時代」

マーケティングの先駆者であり、近代マーケティングの父と言われるフィリップ・コトラー氏が御年91歳になっても精力的に学術誌や書籍を出版しておられます。
この度、マーケティング5.0が出版されましたが、独自の視点と理論は相変わらずのキレを感じます。
https://www.pkmarketing.jp/articles/marketing5_01/

マーケティング5.0では4.0で唱えたDX技術の進歩でマーケティングが多様化し、自動化するという流れに加え、摩擦のない魅力的な新しい顧客体験（CX）を生みだすことが重要であり、その実現のためには結論としてパーソナルマーケティングの実践しかないとまとめてあります。
技術的には、AI、NLP、センサー、ロボティクス、拡張現実（AR）、仮想現実（VR）、IoT、ブロックチェーンなどがあります。
これらの技術を組み合わせ、より個別のCX体験を実現させることがマーケティング5.0であるということです。

さて、このパーソナライズというテーマですが、前号でも書かせていただきましたが、レコメンドやチャットボットなどすでに一般的となっているソリューションに加えて、今後はMAやメタバースなど新たな技術による更に個別の情報配信や体験の時代がやってきます。
Adobe社ではいち早くこの個別CXに対応すべく、AdobeTargetを公開しています。
https://adobe.ly/3c8Upqq

サイトアクセス者の過去の閲覧履歴などから最適な情報を自動的に検出し表示させるものですが、かなりの精度まで構築が進んでいるようです。
コトラーが提唱するようにマーケティング5.0はこのパーソナライズが鍵を握ってくるのでしょう。